親が算数の問題を方程式で教えるのは良くないか?

中学受験算数の教え方でよくある話です。「家で親が方程式で算数を教えるのはよくない」というやつです。私も基本的にはこの意見に賛成なのですが、現在の中学受験は学習内容が非常に多く、塾だけで完結するのが非常に難しい状況です。塾の先生が「家で教えないで下さい」と言うお気持ちはよくわかるのですが、そうすると塾側の負担や責任が過大になってしまうでしょう。私は、「ご家庭で方程式で教えてしまうのは確かに良くないが、やむを得ない事情もあるのではないか」という意見です。「やむを得ない場合」において、ご提案があります。文字のXは①、Yは1⃣(しかく1)などにおきかえて立式してみましょう。5X+10=30でしたら、⑤+10=30にするのです。(X=①として、5X=⑤。⑤=20、①=4です)これだけでお子様のとっつきやすさは格段に上がるでしょうし、塾での算数の授業にも役立つ教え方になります。「方程式はダメ」≓「文字と移項がダメ」ということです。XやYの文字は①や1⃣(しかく1)などにおきかえればよいのです。移項に関しては、本来そのまま教えてはだめだと思いますが、教えてしまっても役立つほど、現在の中学受験算数は高度化・複雑化しています。まとめますと、「できれば親が方程式で教えない方が良いが、やむを得ない場合、文字のXやYは①と1⃣(しかく1)などにおきかえて教えるとよい」ということです。

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